
豊富な気象データを持つ専門家が
勧める最適観測地はここだ!
観測地を極める
撮影:中谷易功先生 前回の中国・烏鎮では、620名ものご参加をいただきありがとうございました。上海から南西へ2時間半。観測地は、朝からあいにくの雨模様でしたが、参加者の強い意志のもと、最後まで諦めることなく傘やカッパを着て雨の中を準備に取り掛かりました。
第1接触の部分日食中は、小雨の降る天気ではございましたが、誰もが動じずに一心に空を見上げていました。第2接触の数分前、中央部分の雲がまるで舞台のカーテンのように開き、参加者の願いが大歓声へと変わっていきます。
そして、カウントダウンの声とともに、予定通りに5分51秒の皆既日食をご覧いただきました。
弊社も振り返れば二十数年前より数多くの皆既日食観測旅行を行ってきました。例えば、得意中の得意な「マダガスカル」、花き園芸業界に精通した弊社が花のツアーでは辺境地まで知り尽くしていた「南アフリカ」、他社と最大20万円の旅費差額で話題となった「リビア」では、360度の見渡す限りサハラ砂漠の“ど真ん中”に個別布テント・トイレ・シャワー・水道・電源・レストラン・冷蔵庫まで用意し、110名の参加者だれもが準備した設備にビックリされ、昨年の「中国・哈密」では照りつける灼熱の太陽に対し、季節の果物スイカ30個や地元ハミウリ30個食べ放題で水分補給を行うというきめ細やかなサービスに高い評価をいただきました。
弊社をご支援してくださる多数のお客様、数十名のアマチュア日食ファン?の方、ご意見・ご声援を本当にありがとうございます。先ずはここで御礼申し上げます。
さて、今回の観測地は旅行業界泣かせの難しい場所が候補となりました。
まずは候補地選びで筆頭に出てくる、「イースター島」について多くのお問合せをいただきますので、弊社が最終的には方向転換に至った経緯について少しお話させていただきます。
Name Valueもあり、弊社が得意な「イースター島」。
すでに過去の物語となってしまいましたが、手配で旅行業界が最初に心配する宿泊については、弊社の場合いつも使う定宿に直接連絡し、あっさりとOKになっていました。(ここまでは良かったですが・・・。) 宿の写真もたくさん撮ったし、部屋のベッド数もすべてチェック(なんと4ベッドルームまであります)し、あの島特有の“水の出具合”と“電気供給”、そして“狂犬病の心配までして島内では良く見かける野良犬”までチェック!
イースター島で宿泊し、最大観光ポイントでツアーの目玉! 「アフ・ナウナウ」で皆既日食を迎えるのは当ツアーだけ・・・と思っていました。やっぱり、地球の裏まで移動して、最も有名な「モアイ像」が並ぶ、「アフ・ナウナウ」が見られないのは、イースター島へ行く意味が無いですから。
手配を完了して発表時間待ちの間、本年8月に「イースター島の飛行場が数十名の原住民に占拠された」というニュースが飛び込んできました。原因として考えられるのは、外国人観光客の増加や本土チリ人の移住による治安、環境の悪化でしょうか。原住民との経済格差も反撥を強める結果につながったようです。
さらに不確定要因として、チリ本土からここまで飛ぶ航空機は「軍用」路線であり、政府要人や、軍人上層部の都合で正規に予約を取っていても無駄となることも懸念されます。
このような経緯から弊社は「予約済みのイースター島を全キャンセルする」という判断に到りました。
次に、考えられるのはダントツの知名度「タヒチ島」。
フランス領土で本国に比べて物価が異常に高いことは有名で、旅行代金が膨れ上がることが目に見えていましたが、それでもパペーテがある本島で見られるのならば狙う価値もありました。しかしながら、そこから1~2回の乗継を経て向かう島々ですと、航空機材が小さくなり、当然ながら重量制限が問題になりますから、日食ファンには不満も出てくることでしょう。
また、向かう島々での宿泊施設、食糧・トイレの確保、衛生レベルにも弊社は懸念をいだきました。
他、リゾート「タヒチ」ならではのチャーター船でクルーズでもしながら皆既日食を見る企画もこれから出てくると思われますが、クルーズ船は三脚も立たない(焦点が定まらない)のはご存じの通りです。
では・・・いったい最有力地はどこか?
2010年7月11日 天気予想(総合)
2010年の日蝕は冬季、南半球の真中で起きる。そこは通常はしばしば嵐に見舞われ、高気圧・低気圧が交代して変りやすい天候、風、雲をもたらす。幸いなことに日蝕帯の前半は緯度による救いがある。日蝕帯は高気圧帯の北側を通り、その高気圧帯は北緯30度(図1)まで地球を取り巻いている。この高気圧帯は下降気流が暖かく乾いた空気をもたらす断熱効果をもっている。そこでの、晴天と快適な気温は北半球冬季のカリブ海に似ているが安定しているとはいえない。「吠える40度」(南緯40度から60度)の嵐から由来する寒冷前線は高気圧のバリアに向かって動き、日蝕帯に一過性の雨と雲をもたらす。ラパ・ヌイ(イースター島)を超えると、日蝕帯は「吠える40度」といつも雲っている場所に下がり、最後に太平洋東端、チリ海岸に達するが、ここは極めてシビアである。
寒冷前線と「吠える40度」に加えて、そこには半固定的な「南太平洋収束地帯(SPCZ)」と呼ばれる南半球の気象学上の特徴がある。このSPCZは南西太平洋の暖流に沿って生じる弱風帯であり、赤道に沿う、ITCZに似ていて、それはしばしば一過性の雨、雷雨、曇りをもたらしている。
7月はSPCZが北方の限界まで張り出し、ソロモン諸島、ニューギニアからサモア、クック諸島まで伸びている。
近年は全地球的な気候変動の影響で、SPCZがより北東部に寄って、日蝕帯に直接的な影響を与える傾向が強まっている。SPCZによる、低緯度嵐や雷雨の影響を避けるためには、仏領ポリネシアの東北端を目指さなければならない。(図2)
日蝕帯の東と西の端で雲が発生しやすい天候の要因にもかかわらず、西太平洋の7月は乾季の最中ではある。
南アメリカ海岸に近づくと、イースター島とはちょうど正反対に、雨季と乾季の降雨量の差はタヒチやクック諸島と比べて、ほとんどなくなる。(図3)アルゼンチンでの日蝕帯の最後はさらに冬季の厳しい条件が加わと予想されるが、アンデス山脈が太平洋の嵐の効果的なバリアとして存在して、天候は期待できるだろう。
クック諸島、仏領ポリネシアはともに火山島(タヒチ、マンガイア、イースター島)、あるいは、低く平らな環礁(ツアモツ諸島)である。後者は余りにも小さく、低地なので、海の波にも影響を受ける。そのため、ここの気象観測は海流の状態を反映する。一方、山地をもつ島々では風、雲、降水量は地形的な影響を受ける。雲と降雨が増え、風向が変化する。熱帯の湿った空気は何らかの要因で持ち上げられれば常に雲を形成する。大きな島は海よりも曇り易く、日中は温暖だ。暖かい空気が軽くなって上昇し、地表からあまり離れずに雲を形成する。その最上部では風が陸地に向かって吹き、丘陵の地形と出会い、太陽熱も加わって、山の背や頂上を取り巻く雲がとくに午後に出現する。
夜には反対の現象が海側に向かって起こる。風は高地から吹き降ろし、雲は消え雨は止む。全体の経過はもう少し地形的な影響を受けて複雑にはなるが、マンガイアやイースター島の山地の裾野では天候が回復する傾向になる。この傾向は山の高さと場所に関連して、二つの島での雲の形成要因は空中の湿度の影響よりも高い。
(日蝕気象予報士 ジェイ・アンダーソン英文抜粋)
狙うならクック諸島!
マンガイアはクック諸島内では唯一の日蝕帯に入り、緯度がSPCZとCZの入り組んだ範囲になるので、時には穏やかな天候になったり、大雨に見舞われたりもする。低緯度から北方に向かう寒冷前線がSPCZに影響を与え、その島独特の天候にも関与する。天候に関しては悲観的になりやすいが、マンガイアの天候には楽観的な要素もある。それは、7月は近くのラロトンガでは乾季であり(図3)月間100mm程度の降雨量で、マンガイアもほぼ同じパターンであること。マンガイアの雲量もラロトンガと似ていること、そこは様々な雲を合わせても、平均雲量が64%である。ラロトンガでは平均日照が52%で、それはマンガイアよりもやや少ないと考えられるのだ。
マンガイア島は直径9km、中央に標高170mの丘陵をもっている。大部分森林で覆われたその内陸部分は地熱の低反射もあり、雲が湧く頻度はタヒチより低い。SPCZが弱いか、遠ざかった頃は空は晴れている。午後の雲形成も少なく、それも内陸部に留まる。このような雲は日蝕に伴う冷気で急速に消失するだろう。もう少し典型的な天候になれば、島の小さな起伏と土地の状態による影響で、風上側に雨を降らせるか、風下側に雲を消失させる。島の影響力が何であれ、それは雲の形成にはあまり関与していない。マンガイアでは一定方向の風はないが、東と南東から天気が変る傾向が強い。
穏やかな日、マンガイアの雨は晴れた朝のあと午後に降ることが多い。それは短時間にザーと降る。一日中雨が降ることがたまにあるが、稀である。この日中のパターンは、午前中に起こる日蝕には好都合で、最高温度と最大雲量に達する前に終了するからだ。マンガイアに向かって吹く風は(風の強い日、1/3は穏やか)沖合いに弓状の雲をもたらすが、そこでは風が方向を変えて、島を回旋するようになる。弓状の雲は(船による波紋に似ている)日蝕期間中は沖合いに留まるだろう。
(日蝕気象予報士 ジェイ・アンダーソン英文抜粋)
観測地(空港滑走路上)
マンガイア島空港滑走路
157° 54′ 29″ W 21° 53′ 36″ S 標高20m
時刻LST 太陽高度
第1接触 07:15:05.4 0.1
第2接触 08:19:26.1 13.4
第3接触 08:22:38.9 14.0
第4接触 09:36:50.7 27.9
皆既継続時間 3分12.7秒(エクリプスナビゲータ2で計算)
NASAのサイトでは3分18秒となっていますが、これは月縁補正をしていないので、上記の計算では、とくに第3接触が平均月縁で計算したものよりも6秒ほど短くなるという予報です。月の谷にかかるのでしょう。
ラトロンガ島の宿泊施設写真


マンガイア島の宿舎内部写真





詳細内容
1.この旅行は、マンガイア島へ前日にチャーター機で飛びますので、
翌日までゆっくりと落ち着いて準備をすることができます。
2.観測地は、マンガイア島の滑走路上で行います。
よって、足場は硬いフラットな状態となり、観測には最適です。
3.宿泊施設はマンガイア島のコニュニティーセンターを利用します。
枕、毛布、マットレス等の準備はすべて弊社で行います。
また、トイレは水洗で清潔です。(写真参照)
4.マンガイア島の食事はすべて弊社でご用意いたしますのでご安心
ください。
5.島民はこれらをサポートする仕事を請け負い、お互いに良好な関係で
実施されます。
6.往路は「食料・宿泊備品等」、「帰路はゴミを含むすべての荷物」を
ラトロンガへ運ぶ関係上、お客様の受託荷物(スーツケース)は搭乗
される同一便にならない場合もございます。
7.荷物重量につきましては現在交渉中です。
8.ミネラルウォーター(1.5リットル ボトル)を1日1本お渡しします。
9.病気やケガなど緊急時にはすぐにチャーター機を利用してラトロンガ
島の病院へ搬送する手段をすでに確認済です。
また、航空機はチャーターであり、チャーター航空機材とパイロットは
皆既日食が終わるまでマンガイア島にそのまま待機(滞在)いたします。
尚、ラトロンガ/マンガイアのフライトは、14人乗りチャーター
航空機2機を利用して数回に分けて島間を運航します。
太陽高度と雲の発生。
晴天率とか周辺では言っていますが、
本当はここに気付いてほしいのです。
太陽高度が高くなればなるほど・・・・・熱帯圏では雲が「さわぐ」。
でも、素敵だな~って思うです。
日の出とともに太陽が欠けていくなんて・・・スピリチュアルな気分になるでしょう。
是非、連続写真で楽しんでください。
ココ、障害物なんて無いんです。空港の向こうは「海」です。
海岸線を見渡せる絶好のロケーションが今回のマンガイア島です。
前日までに現地到着。
これって基本中の基本です。
「万一、飛ばなかったら・・・」
「乗客の皆さまにお伝えします・・・当機はエンジン故障により出発が遅れます。
次のご案内は3時間後となる予定です。ピンポンパンポン・・・。」
「現場を見ずに当日を迎える勇気ありますか?」
当たり前のことを当たり前に企画されているツアー。
前回の上海を思い出してください。
「出発当日に観測場所へ移動」としたツアーが
結局、予定外の渋滞に巻き込まれ、観測場所への駐車場に入れずに
“観測場所周辺”となったことを。
結局、言った通りになりました。
トラベルの語源はトラブルです。
「豊富な経験から、いかに回避するかを考える。」
弊社は上海とせず、上海より2時間半の南「烏鎮」に回避し、
観測場所から実際の観測まで、すべてを成功に収めました。
日本の鉄道のように、正確な時間で飛べないのが航空機です。
ですから、到着と同時に皆既日食を観測するようなプランはあってはならないのです。
航空機でマンガイア島へ
ラトロンガ島とマンガイア島の島間を飛ぶ航空機は立派だ!
しかし、毎日飛んでいない・・・。
「船」か 「飛行機」か・・・泳いで行くか(笑)。
ボーっとのんびり船もいい。
しかし、ペルーの空中都市マチュピチュのニュースでご承知の通り、
今年のエルニーニョの影響は誰も予測がつかず、TSUNAMI やら、洪水やら
いろいろありました。
ラトロンガ港は比較的大きいのですが、海の向こうのマンガイア島の港は、
小型ヨットしか接岸できませんから、当然ながら小型船でしか行けません。
だから、“ボーっとのんびり”という感じではなく、
「お~い、乗客みんな生きてるか!」
「浮輪持って、しっかり、つかまって!」という感じです。(冗談です。)
今さら ダーウィンの進化論って気分ではないでしょ。
ゆりかごのように、船に揺られて・・・
下を見ない・・・・
透けないエチケット袋持って・・・
酔わない為にこぶし作って歌い続けて・・・な、な、なんと 片道10時間。
着いたら、体がゆらゆら揺れている・・・・。
「おい、地震か?」
目の焦点も定まらずまま、皆既日食に突入!
「おい、蜃気楼か?」
それでは、日食終わったので帰ります。
「機材、湿気っちゃう!」
船に揺られて~エチケット袋持って~再び船で10時間。
往復20時間かかるです。
ラトロンガ島とマンガイア島の距離を測り、船のスピードで割り、
1.2倍を掛ければそのくらい。
というわけで、そんなところに命預けられませんからやめました。(笑)
こだわりの・・・チャーター機でひとっ飛び!
ビュイーンと ひとっ飛び!
エチケット袋は不要です。(笑)
秘境地になればなるほど、得意です。
その秘密は「未公開のマニア向け旅行」で多くの探検旅行をしていますから。
熱帯雨林の樹上で寝たり、洞窟で寝たり、駅で寝たり、イモムシ食べたり・・・(笑)
話は脱線しますが、「ギアナ高地で、台地上テント泊するアドベンチャーツアー」を募集始めましたので興味のある方は是非ご参加ください。
すごい場所です。ヤマノミ族に出会えます。台地上でテント泊するのは世界で唯一弊社ツアーのみです。
イースター島の手配から始まり、結果として「クック諸島」となりましたが、よくよく調べてみると条件は「一番良さそう?」です。ランラン♪ 裏情報でも、日食予報士の方が最終的に選んだ地が「クック諸島」とのことです。(本当かなぁ。)
理由は・・・太陽高度と雲の発生です。
晴天率を気にされる方が非常に多いのですが、場所は「乾季」か「雨季」かという2シーズンしかありません。よって晴天率で判断するのはあまり意味がなく、上記の長~い解説からお解りいただけたかと思います。
さらに、皆既日食時間の比較・・・何分何秒、こちらの方が長く見られる・・・
はぁ~? 曇れば何の意味もありませんよ。
さて、熱帯圏の旅を経験した方なら、すぐにお気づきになるかもしれませんが、朝方は晴れていても早ければ、午前中から雲が出てきたりするのが常で、そのまま午後には夕立ちのような雨が降り出してしまうのがいわゆる「雨季」です。
マンガイア島は、シーズンでは「乾季」となりますが、いずれにしても朝が早いほど上空のコンディションが良いのは安易に予測ができますし、実際の皆既時間になれば、気温が下がり、ますます条件が良くなる と考えられています。
専門家による、専門家のための、専門的な旅
クック諸島 皆既日食観測の旅
基本旅行パンフレット
日程 2010年7月8日(木)~7月14日(水) 7日間
旅費 パンフレット参照ください。(傾斜旅費)
※このツアーは、キャセイパシフィック航空をご利用いただく予定で
ございましたが、諸般の事情により、ニュージーランド航空に変更
されています。ご注意ください。
往路:羽田⇒関西⇒オークランド
帰路:オークランド⇒成田
※羽田⇒関西の国内線区間は弊社にて負担します。
専門家による、専門家のための、専門的な旅
クック諸島 皆既日食観測の旅
SQコースパンフレット(追加コース)
日程 2010年7月8日(木)~7月15日(木) 8日間
旅費 448,000円
パンフレット送付を希望されるお客様は、こちら⇒
までお気軽にどうぞ!。
弊社の営業時間 : 午前09:00~午後17:00 (土)(日)(祝)はお休みさせていただきます。
FAX(03-3545-4614)は、24時間稼働しております。
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